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NHK「太王四神記」12回目

 先週、「ロータスアプローチにアプローチ?」の方で、動きがありまして、それに会わせてホームページの方の記述を追加しようと思ったのですが、考えがいまいちまとまらない。あああ、手が勝手に歴史ドラマの方へ…。

 …土曜日夜、遅いのについ見てしまった。高句麗広開土王の話をファンタジー風に味付けしたということで、前から面白そうだなぁとは思っていた。とはいえ普段見てないので、あらすじがいまいち分からない(どうやらこっちも三角関係らしい)。が、見ててびっくり。西百済なる地域が出てきて、それをペ・ヨンジュン演じる広開土王が征伐するということなのだけど…。この西百済、どうも中国の山東半島一帯を指しているらしい。???そんなのあったっけ?早速、「韓国の高校歴史教科書」に当たってみた。なるほど、こんな感じの図が

Korea_history
 同じページには、中国の「宋書」、「通史」に高句麗は遼東地域を征服し、百済は遼西地域を征服したと書いてあるとのこと。うーむ、これだと百済と遼西の間に高句麗が入ってしまって地続きではなくなるが…

1. 当時百済は高句麗の属国で共に中国東北部を制圧し、百済は領地として遼西をもらった
2. 高句麗はおそらく騎馬民族国家であったろうから、海洋国家の百済と同盟を組んで、中国東北部を制圧した。百済は強力な海軍を持っていたので飛び地でも維持できた。
3. あるいは、当時の中国北部は騎馬民族国家、高句麗も騎馬民族国家で大した海軍力を持っていなかったので、黄海一帯は百済にとって「我らの海」だった。

 可能性としてはこんなとこだろうか。色々と想像は働くけど。まぁ、aのラインについては実際に征服したルートであるとして、bとcはいったい何でしょう?教科書には特に中国の史書からの引用はなかった。三国史記あたりに何か書いてあるのかな?それならそれで三国史記の引用があっても良さそうだが。西晋滅亡後、中国は五胡十六国時代で小国が乱立していたので、一時的に百済が山東半島に軍事進出していたとか、沿岸部を押さえていてそこに百済の商人が活動していたなんてことはあるのかも知れないけど…。広開土王の時には南北朝が固まっていて、おそらく山東半島も北朝がしっかり押さえていただろうから、西百済と言えるほどの広域を領有していたかどうかはちょっと怪しい。

 もっとも、水滸伝なんかでも宋江率いる梁山泊軍が遼をこてんぱんにやっつけちゃったりしてる訳で、歴史に題材を採ったファンタジーとしては、西百済なる広大な地域が出てきてもいっこうに構わない

 ところでヨン様演じる広開土王の鎧、なかなか格好良く仕上がっていますが、「図説 中国文明史〈5〉魏晋南北朝―融合する文明」によると、三国時代の魏の頃から五胡十六国にかけては北方の騎馬民族の重装騎兵が大活躍した時代らしいですね。おそらく、高句麗軍の主力部隊も強力な重装騎兵だったんでしょう。その点からすると、あの甲冑は歴史的事実に配慮したコスチュームと言えるかも。そう言えば同じ頃西方でも民族大移動でローマ帝国がこてんぱんにやられてましたな。東西共に騎馬民族大活躍の時代だったわけで。何故か後のモンゴルのような大帝国は出来ませんでしたが。

 …今日はもう遅いので、明日以降、ホームページの方は何書くか考えよう。

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